どどこいし
むかし鳥の親子がいたんだと
子供である鳩はひねくれもんでなぁ
いつもまわりと逆のことをやっていたんだと
そんなあるひ鳩の父親が病気になったんだと
父親は死ぬ間際に
俺が死んだら山の見晴らしのいい所に埋めてくれ
といって死んでしまったんだと
それを聞いた母親は鳩に
川に墓を作ってくれ、といったんだと
鳩はぼろぼろ涙をこぼして
今まで親不孝だったんだから、今度ばかりは親父の遺言をはたすべ
と、川沿いに墓を作ったんだと。
そんなある日、強い雨風がと吹いてきたんだと
鳩は慌てて川に向かい親父の墓が飛ばされないように
どどーこいしー
どどーこいしー
と叫んでいたんだと
そっから、鳩は
どどーこいしー
どどーこいしー
と鳴くんだとさ